物語シリーズは化物語が最も面白かった(と思う)

こんばんは、織田檸檬です。
今回は、2017年の時に書いた「化物語」に関するコラム?考察?っぽいテキトーな記事の再掲載です。
お暇な方がいらっしゃれば、ご覧ください。
物語シリーズは化物語が最も面白かった
僕は化物語にハマっていました。
いつだったかアニメを知って、それから原作の本を買い、猫物語の黒版までは購入しました。
しかし面白かったと思えたのはかれんビーが出てくる偽物語くらいで、厳密に言えば、化物語上下と傷物語くらいが最も面白かったです。
アニメでいうと初回の化物語がベストです。
当時は、あの文字で止めのカットにシビれたものです。
時折はいる実写のカットや、ひたぎOP、羽川OPは何度も見た記憶があります。
とにかくアニメの化物語はシーズン1が最も面白かったです。
対してそれ以降はそんなに、という印象です。
Why
なぜそう思ったのかを考えてみました。
原作とアニメの演出、2つの点からアプローチしたいと思います。
忍野メメが消えたから
化物語シーズン1は、ネタバレしちゃいますけど、忍野メメが街を去っていってキレイに終わりを迎えます。
もうこの時点でTHE END感ありますよね。
おそらく原作の西尾維新氏も、これで終わり、と思ってたのではないでしょうか。
偽物語以降の話が無理矢理延長させた感があって、それが面白さを阻害していたように思えます。
当初から原作には『趣味100%で書いたもの』と書いてあったと思います。
で、誤解を恐れずに言えば、この『化物語』は百パーセント趣味で書かれた小説です。
(化物語 下 あとがき p401 L3)
個人的には、化物語は本来はここで終わっていたはずなのに、予想以上に売れたおかげで出版社側から続編の要望があって、原作の西尾氏はやむなく続きを作ったのではと邪推しています。
ですが『物語シリーズ』と、当初からすでにシリーズものとして売られていたのであれば、忍野メメが街を去ったのは理由があったんでしょうか。
もしかしたら流行に合わせてハーレム化させたのかもしれないですね。
そうそう。忍野メメが去ったことにより、暦を中心としたハーレムが出来上がってしまいましたよね。ここもちょっとなぁ、という。
これはどちらかというと、好き嫌いに関することですかね。
今までは暦が事件を取ってきて、それを忍野メメが助けて、解決、というテンプレートがありました。キレイな流れだと思います。僕はそれが好きでした。
暦はあくまでも困ったら忍野メメを頼っていたので、暦が最強ではなかったですよね。おそらく忍野メメが最強。ドラえもんでいえば、暦はのび太で、忍野メメはドラえもんです。
このバランスがよかったのに、忍野メメが去ったことで暦一強になってしまいました。
これも面白くなくなったポイントのひとつだと思っています。
相談役は忍がいるではないか、と思う方もいらっしゃるでしょう。たしかに。一強とは言い難いかもしれないですね。
単純にハーレムが嫌いっていうのもあると思います。
というわけで、原作に関してはこんな感じ。
シリーズディレクターが尾石達也氏じゃなくなったから
化物語、シャフトというと新房昭之監督の名があがります。
たしかに監督として素晴らしい仕事をなさっているかと思いますが、僕はかねてより、新房昭之さんの演出ではなく、尾石さんの演出が化物語をここまでヒットさせたのではないかと思っています。
止め文字、キーカラーの選び、実写素材の利用、コミカルな演出。そして、ひたぎOPと羽川OP。これらすべて、尾石達也氏で結びくんですよね。
シャフトの作品はあまり嗜んでいないのですが、OPは結構見ていて、その中でも僕がめちゃくちゃカッコいいなと思ったのは、まりほりのOPとネギまのOP、絶望先生1期のOP、ぱにぽにの少女QのOPで、それ全部尾石さんが担当してました。知った時は衝撃を受けましたね。
NHKのMAGネットっていうサブカル番組のOPも尾石さんが担当してたのですが、案の定好みだったので、僕は尾石さんの演出がツボのようです。
尾石さんは、化物語のシーズン1しか担当しておらず、偽物語以降のシリーズディレクターは別の方になっていました。
なので僕が映像的にそこまで興味がなくなってしまったのもそのせいなのではないかと思います。
パッと見そんなに演出が違うわけではないとは思うんですけど、シーズン2以降はシーズン1の真似っぽい感じがあって、すごくコレジャナイ感があったんですよね。新房監督の指示もあったのかもしれないですけど。
もちろん興行的にはヒットしているので、シーズン2以降の演出が悪かったということはなく、むしろ良かったんだろうと思うのですが、僕は尾石さんの演出の方が好みだったということで、これもまた好き嫌いに終始してしまいますね。
もしかすると、これも邪推ですが、シーズン1が終わった段階で映画化の話はすでにあって、劇場版をやるためにアニメ版では尾石さんが外れて、代わりに他の人がSDを担当したのではないかなと思っています。
そう思うと仕方なかったのかなと思ったり。
終わりに
ここまで言っておいてなんですけど、先ほども書いたとおり、僕の物語シリーズの歴史は猫物語の黒で止まっているので、ぶっちゃけ批判する権利がないわけですが、書くネタもなかったので書いてみました。
面白いと思う感度も鈍ってるのかもしれません。徐々にオジサン化しているんでしょうね。
あるいは怪異の仕業かも。なんて。
まぁ猫物語黒以降を読む読まない見る見ないは置いておいて、傷物語の劇場版は見ないといけないですね。はよ見たいです。
みなさんは物語シリーズどれが好きですか。
以上です。